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【第48回】生態生薬研究会

香辛料『椒(はしかみ)について』 Part2

冬の足音が少しずつ聞こえるようになってきた11月。連日の寒さは落ち着き、生態生薬研究会当日は穏やかな一日のなか始まりました。この日が研究会初参加となる先生にもご参加を頂き、今月の生態生薬研究会も活況に満ちた会となりました。


笠井先生に考案して頂いた混合香辛料の「椒(はしかみ)」。この度、椒の分包タイプが出来上がり新発売となりました。それを記念して、プロデューサーになって頂いた笠井先生には改めて香辛料の重要性について講義して頂きました。

講義を始めるにあたり。笠井先生は椒の原料であるウイキョウとディルをご持参頂きました。

「せっかくだから本物を知って頂こうと思いまして。これはウイキョウ(向かって右)、こっちはディル(向かって左)です。ウイキョウとディルの見た目は、ほとんど一緒です。少し前までは同じものとして扱われ流通していたくらい似ています。ですけど僕から言わせて頂くと、二つは全く違います。だから先ずは、味見をして頂くのが一番だと思いました」

ウイキョウとディルの違いを説明頂いた後は二つを回覧し、参加者様には千切って味見して頂きました。更に笠井先生にはウイキョウとディルの種もご持参頂き、種の味についても皆様にご確認頂きました。

前半はウイキョウとディルの違い、香辛料の重要性、香辛料を飲用頂いた方の体温変化について等を詳しく説明して頂きました。


後半は本題である椒の処方内容についてです。

「椒に、これだけのものを入れた事には理由があります。御相談にいらっしゃった方の印象として、とにかくお肌が冷たいのです。お腹や太腿など、冷えている方が本当に多い。こういった冷えている方の多くが病気のお悩みを抱えている」

現代人の肌の冷えを何とか解消したい!

椒が誕生した経緯を、先ず最初にお話して頂きました。

更に後半は香辛料だけでなく、この様な漢方講義もして頂きました。

「皮膚全体が冷たく塞がっていると、皮膚から熱を発散出来ず体内に籠もっていきます。籠もった熱は吐いて捨てるか、下して捨てるか、どちらかになります。御相談者で拒食症の方はいらっしゃいませんか。拒食症の方には皆様、何を処方しますか。何を飲用頂いても受け付けないと思いませんか。僕も経験がありますが。普通に、この証と思い処方しても受け付けない事があります。それは何故かと言うと…」

気になる続きの講義は是非DVDでご確認下さい。因みに、このお話に於いても椒の活用テクニックが登場してきます!

12月の第2の日曜日は今年最後の生態生薬研究会を開催予定です。笠井先生の講義は楽しく、初めてのご参加でも無理なく聴講頂けます。

来月は心ばかりのクリスマスプレゼントをご用意致します。皆様のご参加をお待ちしております!!


《関連リンク》
笹塚薬局
研究会に参加できなかった方に朗報!
今までの生態生薬研究会の模様をDVD化して販売いたしております
ご都合により参加できなかった方やもう一度講演を聞きたい方は是非ご購入下さい。
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