生態生薬学における循環器の考え方
平成24年6月10日、循環器をテーマに生態生薬研究会が開催されました。
研究会が始まるまで、前回の「小石川植物園」の模様をDVDで放映し、参加された先生方は楽しそうにご覧になられていました。
研究会では、循環器の基礎的なシステムから循環器系漢方製剤、単味生薬と、今回も他では聞けないたくさんの新しい情報が満載でした。
笠井先生も「今回の公演は必聴です。」と太鼓判を押されるほどの重要な研究会になりました。
最初の30分は循環器のシステムと基本代謝についてでした。
6月は梅雨になり湿度が上がり、皮膚蒸泄がしにくくなる季節です。そのために循環器には負担のかかりやすい季節となるようです。
循環器システムは心臓が陽のポンプ、腎臓が陰のポンプであることを、回転寿司に例えられて、とてもわかりやすかったのではないでしょうか。
この他にも、瀉心湯の瀉とはどういう意味があり、どういう効果があるのかなどの面白いお話を講演していただきました。
後半は瀉心湯の話から始まりました。瀉心湯は何種類かありますが、これは実証、虚証関係なく循環器障害が起こることを示唆しているようです。
関連処方の中では、二酸化炭素についての驚きのお話が飛び出てきました。皆さん大変驚き、そしてなるほどと思われたのではないでしょうか?そして炭酸飲料を飲みたくなったのではないでしょうか?
今回はコアなお話をしていただき、参加された方々は漢方の考え方がまた少し変わったのではないかと思います。
次回は循環器についての続編です。さらにコアなお話になるかもしれませんよ!
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