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【第70回】生態生薬研究会

神代植物公園

2019年、令和最初の生態生薬研究会は、5月恒例の植物園での観察会です。今年は調布市にある『神代植物公園』へと行ってきました。


今年も天候に恵まれ春の穏やかな日差しの中での開催となりました。少しゆっくりの11時に開始です。参加者の皆様には神代植物公園正門前に集合していただきました。

神代植物公園には入園してすぐのところに広いボタン・シャクヤク園があります。ボタンとシャクヤクの違いや、生薬としての使い方・考え方などを実際のボタンとシャクヤクを見ながら講義していただきました。目の前に植物があるので笠井先生の講義にも熱が入ります。
講義の前半はシャクナゲ、フジ、バラについても講義していただきました。


前半講義のあと少し休憩をしてから野草やハーブのある場所へ移動して講義の再開です。
アジサイに始まり、サンシュユ、ハナショウブ、ヤブレガサ、フタリシズカなどの草木の講義は生態や特徴を交えて話していただけるので、ありふれた花や木の説明でも皆さん「へぇ~」と感心・感嘆の声をあげながら聴講されていました。
ラベンダーやローズマリー、ハッカなどのハーブ類ではその特徴である香りの説明を化学的なアプローチでも講義されていて、参加者の皆さんは難しい顔をしながらも
メモを取られていました。
ユリの花や葉、ヒマワリの種の数がフィボナッチ数列に沿っていることなどのお話は笠井先生の知識の深さに目を見張る人も多かったのではないでしょうか。


昼食を摂った後は神代植物園から少し離れているため無料区域となっている水生植物園に足を運びました。
アヤメ、ショウブ、カキツバタの違いやオモダカやハスの生態で生薬としてどのような効果があるのかなど興味の尽きない講義が続きます。
鴨が遊んでいるのを見て、フランス料理の話まで飛び出していました。


因みに昼食は深大寺名物のお蕎麦でした。天ぷらとお蕎麦の美味しい『雀のお宿』というお店で、皆さんのご注文も天ざるそばが一番人気でした。13時半という少し遅めの昼食だったため皆さんお腹がかなりすいていたのではないでしょうか。お店のご厚意で皆さんにくず餅が振舞われ、お茶と一緒に召し上がってほっと一息を入れることができたと思います。

ご参加頂いた皆様が楽しい一日と感じていただけたのであれば幸いです。


6月からは神田の会議室に戻って傷寒論の講義となります。
初めてのご参加でも無理なく聴講頂ける内容になっております。少しでもご興味を持って頂けたのなら是非ご参加下さい!


《関連リンク》
神代植物公園
雀のお宿
笹塚薬局
研究会に参加できなかった方に朗報!
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ご都合により参加できなかった方やもう一度講演を聞きたい方は是非ご購入下さい。
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