生態生薬学における少陰病編 Part2
今回より研究会の開催場所を変更し、心機一転、講師の笠井先生にはいつもにもまして熱い講演を展開いただきました。休憩時間には恒例の三七の日の大抽選会も開催され、大いに盛り上がった第69回生態生薬研究会となりました。
前回に引き続き少陰病編ですが、本題に入る前にがんを始め、膠原病、クローン病などの病気に関わる免疫力にも大きな影響を及ぼすコラーゲンの役割について、多目に時間を割いていただきました。心筋シートの発明にも重要な役割を果たした豚コラーゲンの優位性とともに、コラーゲンは各細胞の基礎となる代謝機能にも大きな役割があることを解説いただきました。発熱性消耗疾患という言葉が示すように、本来細胞の周りにはコラーゲンがあり、様々な要因で熱が加わり消耗してしまうと、細胞の代謝機能のバランスを失い病気の原因となってしまうことを見逃してはなりません。現代医療では見逃されがちなことを正しく理解することの重要性、病理とコラーゲンの深い関わりが基礎にあることを分かりやすく解説いただきました。
後半は、少陰病に対する漢方処方の解説をいただきました。生態生薬研究会の見地から、皮膚蒸泄の重要性を生薬の働きと合わせて解説いただきました。詳細につきましては是非DVDを御覧ください。また三七の日、はがき応募キャンペーンの抽選会では、三七人参540粒が3名様に当たるチャンスでしたが、厳正なる抽選の元当選者が決まりました。その中の1名は当日参加頂いていた先生に当たりました。研究会参加者による抽選会も行われ、三七人参、仙壽それぞれ1名づつ当選者に手渡されました。当選した皆様、おめでとうございました。
次回5月は植物園見学に出向き、生薬の働き、植生の特徴や関連を体験学習致します。貴重な機会でもありますので是非、皆様のご参加をお待ちしております。
生態生薬研究会は初めてのご参加でも楽しく聴講頂ける内容になっております。ご興味が御座いましたら是非一度、生態生薬研究会へお越し下さい!
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