生態生薬学における太陽病下編 Part4
2月12日の第2日曜日、今年最初の生態生薬研究会を開催致しました。勉強会の後はイタリアンレストランで新年会も行い、今年も多くのご参加を頂く事が出来ました。
そして生態生薬研究会は皆様からの支えを頂いて、第50回を迎えられました。漢方発展の為、笠井良純先生の講義は今年も続いていきます。漢方にご興味のある方は生態生薬研究会に是非一度お越し下さい。
この日の講義は先ず哺乳類と人類の歴史からお話して頂きました。農耕文化を手に入れた事による劇的な変化。人類と類人猿との大きな違い。肌の色から考えるエネルギー代謝について等を説明して頂きました。
人類のルーツを辿ってから、講義は傷寒論へと続きます。
「衛気と栄気についてを色々な先生が色々と話します。だから、よく分からなくなってしまう。僕がいつも言っている事ですが、2000年前の中国に本はありません。以前サンプル(竹簡)で御見せしましたでしょ。昔は木簡とか竹簡の巻物にしていた訳ですよ。コピーする事は出来ない。本はない。参考書もない。もちろん図書館もテレビもない。ないない尽くしですね。そうしたら傷寒論みたいな難しい本を理解する為には、それ自体を読んで理解するしかありません。と云う事は解らないように書いているはずがない。それなのに色々な学者が難しく考えてしまうから、僕は間違いが起こってしまっているのだと思います」
原典をベースにして語る笠井先生の講義は必見必聴です!
途中休憩を入れてから、後半パートの始まりです。後半は休憩時、ご参加の方から挙がった質問をトピックにして始まりました。
「前半の講義でコラーゲンには、保湿力があるとお話しました。それならムコ多糖とはどう違うのでしょうか、と云うご質問を頂きました。ムコ多糖類とコラーゲンの決定的な違いとは……」
ご参加頂いた方々からの質問も、笠井先生は明確に応えてくれます。病氣についてや漢方処方について、更に素朴な疑問等が御座いましたら生態生薬研究会に是非ご参加下さい。笠井先生から必ず何かヒントを得る事が出来るでしょう。
勉強会の後は、毎年恒例の新年会です。神田界隈で一番人気を誇るイタリアンレストラン、キッチン・イシガキさんに場所を移しての開催となりました。イシガキさんの食事を楽しみにしている参加者様も多く、今年も皆様方から美味しい!!!と絶賛の声が飛び交っておりました。
「日曜日、東京に用事があったらプライベートで来てみようかしら」と云った御声も目立ちましたが。非常に残念ながら、日曜日は基本的に店休のキッチン・イシガキさん。その様な事情もあり、2月の生態生薬研究会は大変好評を頂いております。今回ご参加出来なかった方々も、来年2月の研究会には是非お越し下さい!
生態生薬研究会は1月と8月以外の毎月、第2の日曜日に開催しております。初めてのご参加でも無理がなく聴講出来る内容となっております。少しでも御興味を持って頂けたのなら是非ご参加下さい!
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