株式会社ユピックス


【第1回】生態生薬研究会

生態生薬学における風邪薬の考え方

前回のオリエンテーションセミナーを経て、平成24年2月12日にいよいよ『生態生薬研究会』は本格始動となりました。既に何度か笠井先生の講演を視聴されている参加者からは「え?今回が第1回なの?」と思われたかもしれませんが、今までは生態生薬学の概論なのです。
ただし、当研究会では毎回始めに基礎である「皮膚蒸泄の重要性」についてお話しするので、途中のどの回からでも問題なく参加できるようになっています。

さて、第1回目のテーマは『風邪薬』です。生態生薬学における風邪薬の考え方についての講演は大変興味深いものでした。


午前9:30から約30分間は生態生薬学の根幹となる、体内のエネルギー産生によって生じる熱を皮膚から排熱する「皮膚蒸泄作用」の重要性ついて講演されました。
何度聞いても面白く、再発見があります。生態生薬学を学んでいく上で基本中の基本となり、皮膚蒸泄を知らずしてこの理論を語ることはできません。
基礎編の後は5分の休憩を挟んで、いよいよ本題の風邪薬についての講演となります。
生態生薬学において風邪薬を考えるときに生薬の配合比を抜きにして考えても意味はありません。その比率で生薬それぞれの持つ力がどのような意図を持って使われているかがわかるです。


葛根湯はなぜ「葛根湯」という名前なのでしょう?それは桂枝でも、麻黄でも、甘草でもなく葛根が主薬だからです。
生薬の構成の意味を知ることで、風邪薬のみならず漢方薬全ての組み立てが見えてくると笠井先生は考えています。
今回の講演でそれがわかってきたのではないでしょうか?
笠井先生オリジナルの風邪薬の表をじっくりご覧になり研究してみて下さい。

笠井先生の講演は内容盛りだくさんでしたが、まだまだ話し足りないご様子でした。
次回も風邪薬パート2と称して3月11日に講演する予定です。ご期待下さい。


《関連リンク》
笹塚薬局

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