消化器に現れる症状と適応処方
先月はお休みだったため、約2ヶ月ぶりとなる生態生薬研究会。2020年のオリンピック開催地が東京に決まったというビッグニュースをリアルタイムで観ていたという笠井先生。寝不足でも先生の講演はいつもと変わらず熱いものでした。
前半は消化器疾患の例として以下の様な内容をお話し頂きました。
- 交感神経の緊張により皮膚蒸泄が止まってしまった場合、こもった熱はどう胃に作用するのか。
- クローン病患者さんに対してはどういったアドバイスを行えばいいのか。
- 直腸に代謝熱がこもり痔を発症してしまった時の対応。
また代謝熱エネルギーを観点に傷寒論六病位について考察頂きました。生態生薬研究会ならではのお話が多々飛び出しました。
中盤から後半にかけては心下部に熱の停滞がある場合の具体的な処方についてお話し頂きました。
赤は大動脈、青は大静脈、黄色は食道と色分けした横隔膜の模型も駆使し、心下部を押した場合『気持ち悪さ』を訴える人と『痛み』を訴える人では、生体メカニズムで具体的に何が違うのか等をわかりやすく解説して頂きました。
次回は「消化器に現れる症状と適応処方」のPART2となります。時間の関係でお話の出来なかった食道や胃、腸に代謝熱が停滞した場合の具体的な処方解説になります。
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