生態生薬学における陽明病編 Part3
暦の上では立冬を過ぎましたが、比較的暖かい小春日和に恵まれた中、11月11日に第65回生態生薬研究会が開催されました。
冒頭で笠井先生が愛用されている傷寒雑病論の紹介をいたしました。内容は傷寒雑病論が原文(漢文)で掲載されていて、レ点や返り点なども一切書かれていない白文です。ご興味がある方は出版社のたにぐち書店からお取り寄せください。
さて、今回は陽明病の最終回です。前半は、茵陳蒿湯(本来陳には草冠が付きます)中心に解説をしていただきました。体内の水分調節の不調に陥る現代人の特徴や、皮膚蒸泄を機能させ、如何にして症状を改善していくか、生薬の役割を解りやすく解説いただきました。
後半では、呉茱萸湯、麻子仁丸、梔子柏皮湯、麻黄レンショウ赤小豆湯を中心に解説いただきました。呉茱萸湯の解説では生姜を多めにに使うのが本来の処方ですが、辛くなりすぎる為、抑えると本来の薬効が発揮されない可能性もあるので、注意が必要であることも合わせて教えていただきました。最後には、質疑応答の時間を割いていただき、参加者からの質問に丁寧に答えてくださりました。詳細につきましては是非DVDを御覧ください。
ちなみに今回は社員の一人に田舎から、大量の銀杏が送ってこられた為、参加者におすそ分けとして、プレゼントさせていただきました。笠井先生からもイチョウの葉の生物学的特徴や、健康食品として製品化されている機能の解説も付け加えていただきました。
次回は12月ということで、ささやかなクリスマスプレゼントを参加された先生方にもれなく差し上げます!また次回からは少陽病に関して、処方と病理を解説していただく予定になっておりますのでご期待下さい!
生態生薬研究会は初めてのご参加でも楽しく聴講頂ける内容になっております。ご興味が御座いましたら是非一度、生態生薬研究会へお越し下さい!
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