泌尿器に現れる病症と適応処方
2月の生態生薬研究会は大雪のため中止となり、今回が平成26年最初の研究会開催となりました。3か月ぶりとなりましたが充電期間が長かったためか、いつも以上に笠井先生のお話には熱があり、去年以上の説得力がありました。
少し肌寒い中でしたが天候にも恵まれ、初参加者も2名いらっしゃっていただき充実した講演となりました。
泌尿器に関与してくるのは腎です。西洋医学では腎機能の代謝の解釈に熱の概念はありません。笠井先生の考案された生態生薬学ではほとんどの病気は代謝熱異常で説明できると考えています。したがって熱の概念の抜けた考えは間違っていると言わざるを得ません。
泌尿器疾患には膀胱炎や尿路結石や今流行りの過活動膀胱などがあります。それらはすべて代謝熱の停滞で説明することができるのです。
実は西洋医学ではなぜ結石ができてしまうのか解明されていなそうです。今回の講演では結石の作られるシステムを笠井先生の仮説を基に解説していただきました。その解説はとても面白く、そしてとても説得力があり、参加した皆様もなるほどとうなずいていました。
前半では腎に集中した代謝熱が泌尿器疾患を引き起こしていることを学びました。では、どのようにして代謝熱を迂回させるのかを処方解説していただくのですが、今回は八味丸の説明だけで時間となってしまいました。続きは来月の講演となります。お楽しみに!
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