株式会社ユピックス


【第9回】生態生薬研究会

風邪用漢方製剤について

平成24年11月11日に生態生薬研究会が開催されました。
テーマは「風邪用漢方製剤」です。今年の2月~3月にかけて「生態生薬学における風邪薬の考え方」について講演してもらいましたが、生薬からのアプローチでした。
今回は生態生薬学における風邪の諸症状を解説していただき、その上で風邪の証によってなぜ漢方製剤が使い分けられているのかお話しされました。


冒頭の30分は第8回の「生態生薬学におけるお血の考え方」の補足講演となりました。前回は話したいことがあり過ぎて、2時間半では話しきれなかったご様子の笠井先生。そのため簡単にまとめの形でお血について冒頭に講演していただきました。
休憩を挟んで、後半の2時間は風邪をテーマに、生態生薬学的に諸症状を分析していきます。
風邪の症状をどのように捉え、皮膚蒸泄機能の低下とどのような相関関係があるのか?
頭痛や発熱などの風邪の諸症状と熱エネルギー代謝異常の関係がとてもよくわかる内容でした。


続けて、諸症状によって、風邪を「陽証・陰証・中間証」にわけて、各証に適応する主な漢方製剤についての解説をしていただきました。もちろん生態生薬学的アプローチによる解説です。
それら漢方製剤に使われている生薬に、それぞれどのような効果があるのか?生薬の表記順にはどんな意味があるのか?
他では聞けない「へぇ~!」「なるほど~!」とうなってしまう話が満載でした。

余談ですが、研究会終了後は近くのカフェで笠井先生を囲んでコーヒーランチをしているのですが、最近では研究会本番さながらの大討論会となっています。お時間のある方はご一緒してみてはいかがですか?
DVDには収録されていない、とても面白く貴重な話が聞けるはずですよ!


《関連リンク》
笹塚薬局

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