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【第56回】生態生薬研究会

生態生薬学 総括《後編》

冬の足音が聞こえるようになって来た11月。寒さを感じる中でも、多くの方々に研究会への御参加を頂きました。

今回が研究会初参加となる方々にも御越し頂き、より一層元氣に生態生薬研究会は始まりました。

今迄抱いていた傷寒論、金匱要略における考え方を根底から覆していく笠井先生。他では聞く事の出来ない講義内容である為、会場内の熱気は非常に高まっておりました!


初めて生態生薬研究会に御参加頂いた方々に向けて、前半は先ず“病”という字を紐解き、病気の概念を講義して頂きました。

「占いが好きな方はいますか。河図絡書という本にこの様な図(画像上の魔法陣)が出ています。これは自然界の法則を陰陽五行説で説明したものですね。東西南北に昔の人は数字を当てはめました。何故9等分したのか。素問に天円地方と書いてあります。宇宙は円いもの、地は方(四角)なり。東西南北があるから地上は四角いと考えました。だから聞いた事があると思いますが“前方後円墳”というのは天円地方から来ています」

さらに陰数と陽数の説明をして頂き漢文を踏まえながら病気の本質へと、講義は展開していきます。


後半は太陽病の説明から始まりました。

「太陽病って、どういう病気ですか。項背強。ここ(首まわり)が強ばって、寒気を伴うのが太陽病の状態ですね。何故こういう状態が起きると思いますか。暖かい部屋は、熱が上にあがっていきます。ヒトも生きている限り、熱は上にあがっていきます。そうすると肩から首にかけての体幹は3分の1になります。という事はここ(首まわり)で、熱は3倍に濃縮されているわけです」

太陽病の説明に加え、不定愁訴や胸脇苦満に関しても講義して頂きました。そして生態生薬研究会ではお馴染みとなった横隔膜模型も駆使し、漢方処方のポイントも笠井先生はお話して下さいました!

2017年の生態生薬研究会は今回で一区切りとなります。次回は2018年の2月以降を予定しております。次回の日程が確定次第、御案内を致します。

初めてのご参加でも無理がなく聴講頂ける内容になっております。少しでもご興味を持って頂けたのなら是非ご参加下さい!


《関連リンク》
笹塚薬局

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