頭部に現れる症状と適応処方
3月、4月の生態生薬研究会で代謝熱の流れと主な迂回経路について講演していただきました。今回の講演は滞った代謝熱が頭部に迂回して来た時の症状と適応処方についての講演です。
頭部に症状があらわれたときの代表的な処方を生態生薬学的に解説してくれました。
定員30名で募集した研究会でしたが、申し込み人数は30名を上回り、研究会開催前日に定員50人以上の会議室に急遽変更することになりました。
今回は初めて参加される先生が5人いらっしゃったので、改めて皮膚蒸泄の重要性についてのお話からスタートです。
頭部に起こる症状は多岐にわたります。そのほとんどが皮膚蒸泄が滞り、代謝熱が頭部へ迂回してきたために起こっていると考えられます。ではどのように対処すればいいのでしょうか?
処方解説では、頭部の代謝熱停滞によって引き起こされる症状ごとに場合分けして、主な処方を1つ1つ丁寧にお話ししていただきました。
もちろん生態生薬学ならではの生薬からアプローチする処方の解析です。各生薬がどのような性質があり、どのような意図を持って組み込まれているかを知ることによって、その処方がどのような目標で作られているかということが、とてもわかりやすく説明されました。
笠井先生の詳細な処方解説は2時間だけでは足らず、テキストの後半は次回への持ち越しとなりました。ぜひ次回もご参加ください!
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