株式会社ユピックス


【オリエンテーションセミナー】

生態生薬学概論

23年11月の研修会に参加された方々から、笠井良純先生(薬学修士)が提唱する『生態生薬学』を「もう一度聞きたい!」「生態生薬学をもっと知りたい!!」「続きをやって欲しい!!!」というご意見・ご要望を多数いただきました。

それにお応えする形で今年から『生態生薬研究会』を発足させていただく運びとなりました。

そこで24年1月15日(日)にオリエンテーションセミナーを開催致しました。

研究会は毎回始めに「皮膚蒸泄の重要性」についてお話しますから、途中のどの回からでも問題なく参加できるようになっています。



午前9:30からという研究会としては早い開始時間にもかかわらず、当初の定員数を上回る申し込みがあったため、急遽、より広い教室に変更しての開催となりました。「生態生薬学」に対する期待の大きさと関心の高さが伺えます。

今回はオリエンテーションセミナーです。前回の復習を兼ね、「生態生薬学」の基本的な考え方、「どんなにありふれた含有成分であってもその植物にとっては自身の代謝に必要であるからその成分を含有するようになったはずであり、無駄な成分などひとつもない」「もし生薬の本当の薬効を知りたければ、その植物がどのような場所を好んで、どんな環境(日当たり・温度・湿度・pHなど)で生育するかを知ればよいはず」



そして生態生薬学の根幹となる、体内のエネルギー産生によって生じる熱を皮膚から排熱する「皮膚蒸泄作用」の重要性ついてお話がありました。先生は、多くの病気の症状がいかに「皮膚蒸泄機能」の不調によって引き起されているかということについて進化論、分子生物学、栄養学などを織り交ぜて整然と解説されました。

「生態生薬学」は文字通り生薬の生態を研究するので、生物学はもちろん気象、地質、土壌など様々な学問の知識が必要になります。20年以上に亘って研究されてきた先生のお話は、含蓄があり、奥深く、聞くたびに必ず新しい発見があります。お話を聞いた後では生薬や植物に対する見方・考え方がきっと変ります。

今から次の研究会が楽しみです。


《関連リンク》
笹塚薬局

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