生態生薬学における陽明病編 Part2
すっかり秋の様相になった10月14日に第64回生態生薬研究会が開催されました。
最初の20分は冬虫夏草の症例解説をしていただきました。
笠井先生のお店でパーキンソン病の方に冬虫夏草を使っていただいた症例です。なぜパーキンソン病に冬虫夏草を使うと効果があるのか冬虫夏草の生態を考察しながら解説していただきました。詳細につきましては是非DVDを御覧ください。
冬虫夏草の症例のあとは秋の七草である桔梗(キキョウ)について生薬解説をしました。
桔梗は秋の七草ですが、その根は生薬としても使われます。今回持ってきたのは園芸品種なので花が多く咲き、丈も短いものでした。野生の桔梗はもっと背が高くて花も一輪ずつ咲くようです。また茎を折ってみると乳液のような白濁の樹液が出ます。それらの生態を持つことから考えられる桔梗の薬効について詳しくお話していただきました。
後半は傷寒論陽明病編について生態生薬学的なアプローチの処方解説です。
承気湯類、いんちんこう湯、麻子仁丸、蜜煎導、猪胆汁などの陽明病で使われる処方を、それぞれの処方内で使われている生薬一つ一つをクローズアップして解説をしていただきました。
次回は今回解説しきれなかった呉しゅゆ湯などの処方を解説していただく予定です。
生態生薬研究会は初めてのご参加でも楽しく聴講頂ける内容になっております。ご興味が御座いましたら是非一度、生態生薬研究会へお越し下さい!
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