筑波実験植物園
毎年5月の生態生薬研究会はエッサム神田ホールを飛び出して、フィールドワークを兼ねたバスツアーです。2018年のフィールドワーク目的地は茨城県つくば市にある『筑波実験植物園』へと行ってきました。
当日の5月13日は、いつものエッサム神田ホール前に9時集合です。
えんじ色で目立っているバスの所為か、迷う事なく皆様集合して頂けました。
予定時刻の9時よりも少し早めに出発です!
弊社挨拶と業務連絡を御伝えした後、笠井先生には車内講義をして頂きました。車内講義の時間が短かった為、少し物足りなかった事でしょう。
高速道路が空いていた事もあり、到着予定時刻の30分前には目的地である『筑波実験植物園』に到着してしまいました。
天気予報では午後から雨になるとの事。バスから下りて空を見上げると今にも降り出しそうな曇天です。
雨が降る前に、先ずは御参加を頂いた皆様で記念写真を撮りました。
全員が“園内散策時間は雨よ降らないで!”と云う想いを胸に秘めて、筑波実験植物園のフィールドワークはスタート致しました。
園内に入ると、笠井先生の解説は桜から始まりました。
「桜をどう考えるべきか。皆さんも大好きなサクランボが、これから実って来ますね。サクランボと云うのは甘酸っぱいでしょう。末端に糖分と酸味を運ぶ力が強い。そうすると、いつもお話している事ですが。『糖分を作る力が強い』と云う事は、酸素が要らない解糖系を回しています。それから『酸味が強い』と云う事は、クエン酸回路が回っています。若し出来た果実の酸味が強ければ、末端に酸素を回す力が強いと思って下さい」
生態生薬学のアプローチから捉えた桜の木。笠井先生の解説により、この日に見た桜は一味違った桜として目に映ったのではないでしょうか。
桜の次は柿の木、ブルーベリーやアブラナ、アスパラガスにパクチー等々、散策で見つかる植物を次から次へと話題に上げ、熱を帯びた先生の講義は続いていきます。
フィールドワークでの講義は漢方処方だけに限らず物理学や日本史、食生活にまで広がっていきました。
因みに筑波実験植物園では4月下旬から6月上旬までクレマチス園を公開中です。
観察のタイミングによって見頃品種が変わって行くクレマチス。
このイベントが開催している間に、園内へ足を運んでみては如何ですか。
屋外での観察後は場所を屋内に移しての講義です。熱帯温室エリアでは最初、笠井先生の目に留まったパパイヤから説明をして頂きました。
「熱帯温室に入ると御分かりだと思いますけど先ずは、この温度と湿度を把握して下さい。この温度と湿度の中で水を原料にして生きている植物と云うのは水を如何に発散させるかしないと熱に蒸されて腐ってしまう訳ですよね。だから漢方で云うところの湿熱を発散する力がないと生きられない訳ですから、そう云う力を持っている事が基本的な性質になります」
更にパパイヤの説明は続き、タマリンドにアルピニア、カカオ等々についても笠井先生には解説をして頂きました。
雨が本降りになる前に筑波実験植物園を散策し終えた後は楽しいランチタイムです。
バスに揺られること約10分、『筑波ハム』で美味しいブタ肉料理を頂きました。中でもランチの目玉である“ピックルミートの朴葉焼き”は、なかなか食べる事が出来ない逸品です。
参加者様の多数が、ピックルミートの朴葉焼きを注文して皆様舌鼓を打っておりました!
午後のバスツアー プランは『JAXA筑波宇宙センター』へと向かいました。
15時からJAXAスタッフによる無料ガイドが始まる為、余裕を持って14時45分に到着しました。
貴重な御話が無料で聞けるとあって、JAXAスタッフの周りには大勢の人だかり!!
笠井先生も含めてバスツアーに参加された多くの方々も非常に興味深い宇宙の話に耳を傾けておられました。
大人だけでなく子供も楽しめるJAXA筑波宇宙センター。
弊社のバスツアー プランの様に、皆様も筑波実験植物園を散策した後はJAXA筑波宇宙センターにも足を運んでみて下さい。
帰りのバスでは恒例となった“生き残りゲーム”を行いました。豪華商品を懸けた真剣勝負!!
この日の生き残りゲームでは予期せぬ事態が起こり、最後は負け残りじゃんけん大会を行いました。
大盛り上がりの熱気の中、出発地点と同じエッサム神田ホール前へあっと云う間に到着です。
御参加頂いた皆々様が楽しい一日であったのなら幸いです。
来月の10日(日)は再びエッサム神田ホールへと場所を移しての講義となります。初めてのご参加でも無理なく聴講頂ける内容になっております。少しでもご興味を持って頂けたのなら是非ご参加下さい!