生態生薬学における太陽病下編 Part7
緑の繁茂が心を踊らせる夏。当日は30度を超す真夏日にもかかわらず、多くの方々のご参加を頂く事が出来ました。
今月の生態生薬研究会も皆様の熱気に包まれて開催致しました。
先月の続きとなる桂枝人参湯についてをお話し頂く前に、笠井先生には傷寒論で説明されている熱の流れから解説頂きました。
「太陽病というのは御存じの通り、我々はもともと四足でしたよね。四足の時、太陽が当たる部分という事で後頭部から背中、腰にかけてを陽気の強さから太陽といっている訳です。ですから風邪をひいた時も背中がゾクゾクしてくると云うのがあると思います。それは、背中から皮膚蒸泄が止まりやすいからです」
前半パートでは六病位の基本的考えと桂枝人参湯を講義して頂きました。
後半は瓜蔕散の解説から始まりました。
「あまり使う事がないと思いますけど、使い方を覚えておいて下さい。生態生薬学的な考え方では重要なところです。瓜蔕(カテイ)って分かりますか。瓜の頭(ヘタ)のところです。これが何をするのか考えてみて欲しいのですが」
胡瓜や葡萄等の話題を交えつつ瓜蔕散を説明する笠井先生。
さらに処方解説は進んでいき、芍薬に関しては安息香酸による昇華作用も取り上げながら講義頂きました。
そして当日は恒例となった皆勤者様の表彰も行いました。
1年間、休まず研究会へ御参加頂いた先生が今回2名いらっしゃいました!
生態生薬研究会を厚く支持して下さった御二人には、ささやかなお祝いの品を贈呈致しました。
次回は再来月、9月10日の開催となります。皆勤賞を視野に入れつつ改めて生態生薬研究会へとご参加下さい!!
生態生薬研究会は1月と8月以外の毎月、第2の日曜日に開催しております。初めてのご参加でも無理がなく聴講頂ける内容になっております。少しでもご興味を持って頂けたのなら是非ご参加下さい!
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