生態生薬学における太陽病下編 Part6
爽やかな晴れの日を迎えた研究会当日。飛び入りでの御参加も頂き、6月の生態生薬研究会も活況の中で開催致しました。
前半の講義は実物の植物を用いた解説です。今回はクチナシについてお話を頂きました。
「クチナシが入っている漢方処方と言えば、茵蔯蒿湯や黄連解毒湯などです。これはガルデニアヤポニカと言って日本の植物です。特徴としては、凄く湿度(湿気)が好きです。だから日本原産の植物なのですが、逆に言うと湿度が無いと枯れてしまいます。と云う事は、湿の悩みを抱えている方に使う植物だと分かって頂きたいのです」
生態生薬学独自の視点で語られるクチナシ。この様なクチナシ解説は、なかなか聞けないお話ではないでしょうか。
後半は前回の復習となる瀉心湯から講義を始めて頂きました。先ずは半夏瀉心湯の解説です。
「魚はエラで呼吸をしていますよね。内蔵と呼吸する部分はエラで区切られています。何故なのか分かりますか。海の中には、ウイルスや雑菌がたくさんいます。だからエラで濾過をして内蔵へ雑菌を及ばせない様にしているのです。内蔵を汚染から防ぐ為にエラの部分で区切っていた訳です。そこで我々の様に陸上に上がってきた生物と云うのは、どうなっているのか。エラの部分は横隔膜になり、横隔膜によって上と下を分ける様になったのです」
魚からの進化論が、どう半夏瀉心湯へと繋がっていくのか。とても興味深い続きのお話は是非DVDで御覧下さい!
今回、生態生薬研究会に御参加頂いた方々へ、こんなプレゼントを用意致しました。
弊社マスコットキャラクター、猫の“にゃんす”をプリントした特性Tシャツです!!
不思議な表情を見せるにゃんすは好評で、違う色のにゃんすTシャツが欲しいと云うお声も頂きました。
因みに社員一同もTシャツを着用したうえ、当日の研究会には臨みました!
生態生薬研究会は1月と8月以外の毎月、第2の日曜日に開催しております。初めてのご参加でも無理がなく聴講頂ける内容になっております。少しでもご興味を持って頂けたのなら是非ご参加下さい!
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