傷寒論編纂の流れと太陽病上編
先月は新年会を兼ねていた為、イタリアンレストランでの開催だった生態生薬研究会。今月からは再び会場をエッサムに戻し、いつもの生態生薬研究会がスタートしました。
冷たい小雨の降る一日でしたが初参加の先生もいらっしゃり、この日もたくさんの先生方にご参加頂きました。
2015年は傷寒論の六病をテーマにして、お話しを頂く予定です。今月は太陽病編についてです。
「皮膚面の血流不全が起こると体外に熱を捨て難くなる。だけど生きている限り、体は熱を1分1秒産生し続ける。産生された熱がだんだんと体の中に貯金される。その貯まった熱によって起こる病気について書いているのが太陽病編である」
と話す笠井先生。
皮膚の浅い部分、熱が籠もり始める一番初期の状態である太陽病の上編。何故、太陽病上編では桂枝湯処方のバリエーションで対応するのか。生態生薬学から読み解けるその理由に、多くの先生方がペンを走らせておりました。
前半の講義が内容盛り沢山だった為、時間がおしてしまった後半パート。
「太陽病とは脈が浮いて、体内に熱が貯まっている状態である。発熱の有無は関係ありません。首の周りが固くなり、痛みも寒気も出て来ているのが太陽病。桂枝湯はそういった病状を一発で解決する」と笠井先生は仰いました。
生態生薬研究会だからこそ聴ける貴重な情報が後半もたくさん登場しておりました。
最後は恒例となりつつある接客ロールプレイングです。今現在、自身の健康に悩みを持つ先生が、様々な会話を交わし、笠井先生からアドバイスを受けておりました。
心下痞硬があり、主に左半身に色々な不調を抱えていた相談者の先生。一通り話を聴き終えた笠井先生が何の処方を選択したのか。
この続きは是非DVDでご参照下さい。
- 《関連リンク》
- 笹塚薬局